わたしの推しを紹介します

推しの話をします。

推しと結婚したい

推しと結婚したいです。

突然すみません。でも必死なので聞いてください。

推しと、結婚したい。

ファンとか言ってたくせに!と思われるかもしれませんが、わたしは推しと結婚したいです。

わたしは美少年を育てたいので推しの子供が産みたいし、さらに推しの身の回りのお世話がしたいんです。

これってもう、結婚しかないじゃないですか。

期末テストで、「推しの子供が産みたい+推しのお世話がしたい=_______」ってなってたら「結婚」じゃないですか。

ここ、テストに出ます。


でも、決して付き合いたくはないのでそこんとこ夜露死苦。って感じです。

万が一付き合えって言われたら断ります。(言われない)


で、ここからが非常に大事なので、是非見て欲しいです。

推しが大分前に、「ゼ〇シィの付録に黄色の婚姻届が付いたら結婚する」って言ってたんです。

そんなこと言われた日には、アレです。

毎月密かにチェックしてます。

〇クシィの発売日は、毎月23日です。覚えました。

チェックしてるんですけど、全然付く気配がありません。

このブログがもしもゼ〇シィの人に届くなら、黄色の婚姻届、黄色の婚姻届を何卒よろしくお願いします。

心優しい皆さん、どうか〇クシィの人にこのブログを届けてください。

わたしの人生がかかっています。


さて、今ので今回伝えたいことの9割は伝えたのでこのまま終わらせたい気持ちでいっぱいなのですが、ついでに推しとブライダルフェアに行った話をします。



そんなわけで、話は1年前のGWに遡ります。

推しと出会って1ヶ月経ったその頃、わたしはとてつもないことを思いついたのです。

そうだ、推しとブライダルフェアにいこう、と。

わたしは出会った時から割と推しと結婚したいんですけど、推しが結婚してくれるわけもなく。

でも、せめて結婚する気分を味わいたい。

なんならその流れで本当に結婚したい。

これはもう、ブライダルフェアだな、と。

正直、自分を天才だと思いました。


そんなこんなで、軽率に予約して式場へ行ったわけです。

来たのはいいんですけど、何を隠そう推しとわたしは付き合ってもいなければ、そもそも出会ってまだほんの1ヶ月。

一応、予約する時点で「どなたでも参加可能!初めての方歓迎!」みたいなところを選んではいたんですけど。

当日までノープランだったので、式場へ向かう間、さすがに設定を決めようということになりました。

 設定:「結婚に乗り気な年上彼女と彼女に連れてこられた年下彼氏」

まあネタバレするとこの設定が活きることはなかったです。残念。


この日お邪魔したのは、「式場」タイプの結婚式場でした。
わたしは結婚式の参列経験もあまりなく、ホテル挙式しか行ったことがなかったので、敷地がまるごと式場の結婚式場は初めて行きました。

第一印象、ディズニーランドみたいと思いました。
その場所まるごと世界観が作られているというか。

敷地内でスタッフの方に会うやいなや「おめでとうございます!」と声をかけられました。
素直に「何を祝われている?」と思いましたが、「だめだめ!今日のわたしは彼氏と一緒にブライダルフェアに来た幸せな彼女!」と気を取り直しました。

移動中、さっそくスタッフさんと会話するわけですが、

 スタッフ「どうしてこちらの式場お越しいただいたんですか~?」
 推し「彼女の実家がこの辺で(大嘘)、近くがいいかなって思って」
 スタッフ「そうなんですね!GWは他にどこか行かれるんですか?」
 推し「土日に彼女の実家に行く予定です(大嘘)」
 スタッフ「ご挨拶ですか?彼氏さん緊張しちゃいますね!」
 推し「いやー、でもご両親には会ったことあるので(大嘘)」

推し、息を吐くように非実在彼氏になりきるの巻。

おっ、コイツはわたしも負けてられないな、と要らぬ対抗心を燃やしていました。


まずは、控え室的なところに通されてアンケートに答えました。

個人情報的なことに始まり、どんな式にしたいか等…
これ、普通のカップルでも結構具体的にイメージが決まっていないと答えるのが難しいだろうなと思いました。
個人的には、擬似的にですが推しと2人の結婚式についてどうしようと話すことができて楽しかったです。

アンケートの中に、「お互いの第一印象は?」というのがあったんですけど、推しが「大人っぽくて知的で可憐」なんていうパーフェクトファンサ回答を披露する横で、「やさしそう、かっこいい」とかいう知的さの欠片もない回答してました。推しごめん。
せめて漢字で書けばよかった。100%本音だから許して欲しいです。

でも、1番ひどかったのは「出会いのきっかけ」の項目。
ご存知のとおりマッチングアプリで出会ったわたしたち。
今時珍しくもないし素直にそう書けばよかったんですけど、悩んだ結果の回答が「共通の趣味(スポーツ)」。

どう見てもセックスです。本当にありがとうございました。


アンケートを書き終わって、ウエディングプランナーさんと対面。
職業柄なのか、陽のオーラ出まくってる人でした。

で、そのプランナーさんが開口一番「ご婚約おめでとうございます~~!!」とか言うわけですよ。

第一声のインパクト。

意表を突かれてとっさに「ありがとうございます」とか答えてました。婚約してないのに。

いや、なんならこれで婚約したことにして欲しい。

そんなポンコツ穴に比べて、ここでも推しの話術が冴え渡ります。

 推し「付き合って結構経つのでそろそろそういう話も出てきてるんですけど(大嘘)、まだ婚約はしてなくて…」
 プランナー「あら!そうなんですね?ちなみにお付き合いしてどれくらいなんですか?」
 推し「3年ですね(大嘘)」

え、まって推しなんなの???

 プランナー「もう7年くらいお付き合いされてるのかと思いました!そのくらいの雰囲気ありましたよ~!!」

いや、プランナーさんはもっとなんなの????本気で言ってる???


そんなこんなで、プランナーさんから結婚までの流れを説明してもらいました。
この辺、推しは退屈そうにしてたけど、まるで推しと結婚する気分でわたしは楽しかったです。ありがとうございます。


ひと通り説明を受けたあと、式場内を見学させてもらいました。

まずはチャペルへ。

入口に2人の趣味のものとかを飾るといい、という話の流れで、アンケートで書いた「共通の趣味(スポーツ)」について聞かれました。

書いた以上聞かれるだろうと思っていましたが、もちろんわたしはノープラン。
今までの流れから、もう推しに託そう!と思いました。

 プランナー「そういえば、共通のご趣味ってなんなんですか?」
 推し「あー、トライアスロンみたいな…」
 プランナー「え?!トライアスロンって、あの?!」
 推し「本格的なやつじゃないんですけど、似た感じのもっと軽いやつがあって(大嘘)。2人ともひょろいんですけど、身体動かすのが好きで(意味深)」

そう、あの「前戯」「合体」「絶頂」の3種目を競う、セックスです!

 プランナー「(飾る用に)競技中の写真とかないんですか?」
 推し「えっ?写真はないですね~~」
 穴「写真は撮ってないよね~~」

写真の話は本当に不意打ちで2人でめちゃくちゃ笑ってました。
ハメ撮り写真はないです。


ちなみに、チャペルは普通に雰囲気のよいところでした。

2人でバージンロードの前に立って、扉を開けてもらって、入場の擬似体験をしました。
わたしは普通に楽しんでいたので、チャペルの扉開いたとき、自然と「わー!」って言ってました。わー。

さらに、チャペルを出るときは挙式当日を再現。
出口の扉が開くと、あらびっくり!
シャボン玉が飛び交う中、スタッフの皆さんが階段の両サイドにずらっと並んで「おめでとうございます~!」と拍手をしてくれているんです。
その中を2人で階段を降りていくと、両サイドから浴びせられる「おめでとうございます!」のラッシュ。
エヴァの最終回のシンジくんだってこんなに「おめでとう」って言われてなかったと思います。
多分、5年分くらいおめでとうって言われた。

正直、ここは気持ちが全くついていかず、冷静に「なんなんだこれは???」ってなってました。
なんていうか、茶番感がすごくて。

2人で耐え切れずにやにやしてたら「お2人共、自然な笑顔が出ていてよかったです!」と褒められました。やったね。


チャペルのあとは、披露宴会場を見学しました。
各会場がそれぞれ雰囲気違っていて、素直にすごいと思いました。(小学生並みの感想)

全体的に会場が素敵だったので、個人的に普通に見るのも楽しんでました。

披露宴会場見学の途中で、待ちに待った試食タイムがやってきました。

推しを誘う口実として「タダで試食があるよ!!!」と言っていたので、試食が豪華なところを選んでいたのです。

実際の式で出るメインの魚料理と肉料理とデザートをいただきました。めちゃくちゃ豪華。

素直な感想なんですけど、ほんと笑っちゃうほどおいしかったです。
肉がナイフを当てるだけで切れるほど本当に柔らかくて感動。

それまであまり興味がなさそうだった推しが、ここだけすごいテンション上がっててかわいかったです。

試食中もプランナーさんからの質問タイムがあったんですけど、

 プランナー「そういえば、穴さんのご両親にお会いしたときはどうでした?」
 推し「まあ…すごくフレンドリーな感じで(大嘘)」
 穴「お母さんが、かっこいいーって喜んじゃって(大嘘)」
 推し「あはは」
 穴「あはは」

と、段々板についてきて「あれ?わたしたち当然両親にも会ってるし婚約してたよね?」みたいな感じになってました。


式場見学が終わって、最後はドレスを見に行きました。

何を隠そう、わたしはウェディングドレスへの強い憧れがあるので、見るだけでしたがテンション上がりました。
しかも、ドレス担当の方がノリがよくて「ご新婦様に似合いそう~!」と色々可愛いドレスを出してくれたのでとても楽しかったです。

というかこのドレス担当の方、タキシードのチョイスが最高でした。

 ドレス担当「これ!白のタキシードはほんとに王子様~って感じで、ご新郎様、長身ですらっとしてらっしゃるからお似合いになると思いますよ~!」
 穴「あああ~っ!わかります~!あ~絶対似合う~~!!」

服の上から当てるだけだったけどもう絶対似合う。無理。かっこいい。推せる。結婚して。
なんかもう、自然とただのファンに戻ってました。

見学がひと通り終わって、最後は待合室に戻って見積もりの話を聞きました。

2人で自己資金300万円くらいかかるんじゃない?とか話していたんですけど。
GWフェア参加の特典やらなにやらで自己資金30万円で挙げられます!と言われて、正直ちょっと、あれ?これもう結婚式挙げるじゃん!みたいな気持ちになりました。

とはいえ、残念ながら実際は結婚できる訳もなく、検討しますということで式場を後にしました。

予定では3時間程度と聞いていましたが、終わってみるとかれこれ合計5時間くらい。

正直、最後のほうは集中も切れて飽きてしまい、プランナーさんがいない隙に「もう早くセックスしたい」「それね」みたいなIQ5の会話してました。

もちろん、終了後ホテルに直行して、無事トライアスロン(隠語)しました。


冷やかしみたいになってしまって式場の方には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、素敵な式場だったので普通に見ていて楽しかったのと、実際初めて式場に行ってみてわかったこともいろいろあっていい経験でした。

なにより、すっかり推しの婚約者気分を味わって穴としては大満足でした。

今度は是非、本当に推しとの結婚式の検討で式場に訪れたいです。

黄色い婚姻届、よろしくお願いします。