わたしの推しを紹介します

推しの話をします。

なれそめ①

推しとわたしの出会いを話す前に、少しわたしの話をさせてください。

推しに出会う少し前、わたしは当時付き合っていた彼氏と別れました。

そのとき、独り身になったわたしは、

「イケメンとセックスしたい」

と思いました。


そのとき別れた彼氏を含め、今までお付き合いした人の誰ともあまり長続きせず、いつもわたしから冷めてしまう繰り返し…

20代半ばに差しかかり、焦りも感じていました。

これまでの彼氏と別れてしまったのは何故だろう。

思えば、サークルの同期、研究室の先輩、会社の同期と手近で自分を好きと言ってくれる人となんとなく付き合ってしまっていたのではないか?

わたしはこのとき、これまでになく自分の恋愛について考えました。


元彼は、ヒモのようにわたしの家に入り浸る男でした。
「毎日いるのやめて」と言ったら「1日帰ればいいよね」と週6いる。
しかも大体わたしより先に部屋に帰ってきている。
にもかかわらず家賃負担は家賃の1/4だけ。
光熱費、食費は全額わたし持ち。

わたしがあまりにも残業が多いので、寂しくさせたお詫びと称して夕飯を奢らせてくるちょっとおちゃめな一面もありました。
残業が80時間を超えた月にはスペシャルなディナーを要求され、付き合っているあいだに2人で2万近くする熟成肉を2回ほど奢ったことは今でも忘れられません。

10人中10人が別れたくなる元彼ですが、お金がどうこうというより、わたしは主に顔についてイライラすることが多かったなと思ったのです。

実際のところ、その前の彼氏がインポだったので、主に股間方面を見て選んでしまったせいで、あまり顔を見ていなかったのが痛恨のミスでした。

付き合っているあいだ、もう少し鼻が高ければ好きになれるかも知れない…と、寝ている元彼の鼻をつまんで高くなれと念じたり
さみしいと言って泣き出した元彼の泣き顔を見て、なんだこのクソブサイク…とか思ったり
別れる少し前には、ブサイクが家に常にいることが耐えられず、イケメンが出てくるソシャゲに手を出して月10万くらい課金していました。

最終的に

「なんでわたしはイケメンガチャを我慢してブサイクにお金を落とさなきゃいけないんだろう」

と思ったことが別れの決定打と言っても過言ではありません。

元々、イケメンが好きな自覚はありました。
でもそれは、例えば、テレビに出てくるアイドルをかっこいいと思うとか、漫画のイケメンキャラクターにときめくとかそういう次元の話で、自分の恋愛とは全く結びつかない話だと思っていたのです。

現実で付き合う相手となると、そうそうイケメンと出会うわけもなく。
そもそも、自分のような平々凡々のOLがイケメンと付き合えるはずもない、と知らず知らずのうちに意識から遠ざけていたのでした。

しかし、わたしは気づいてしまったのです。

もうブサイクと付き合いたくない、と。

でも、このまま手近なところで彼氏を探し続けていたら、きっとわたしは一生イケメンに出会えない。

しかもわたしは平凡なアラサーOL…

出会えたとしてイケメンと付き合えるのか?

そう、付き合いたいなんて贅沢は言わない。

せめて死ぬまでに一度でいいからイケメンに抱かれてみたい。


人生の目標が決まった瞬間でした。


「イケメンとセックスしたい」


ここから、推しへの出会いの道が始まりました。



長くなるので続きは次回。